一か月を過ぎました。
まだ、一か月?
もう、一か月?
やっと考える気になってきたかな。。。
何というか、人生観、生活観がまた変わってしまいました。
母が病気になって亡くなった時にガラッと変わったと感じましたが、
またこんなことが起きて自分の根底を揺さぶるとは。
被災者ではありません。
大変な思いをされている方々がたくさんいらっしゃいます。
それなのに、こんなに影響を受けている自分にあきれます。
3月11日、午後2時46分。
その日、私は間もなく始まる美容学校のスクーリングに向けて
仕事の合間に家に帰り練習をしていました。
1時半には近くのお肉屋さんに生協を取りに行き、
来週から学校が始まるので二週間お休みします。
よろしくお願いします。と挨拶してから
そのまま車でちょっと足を延ばして買い物をして
交番のある交差点にかかったところでした。
あまりの揺れに波の上を車で運転しているような感覚。
交番にいた警察官の方々も、近くの商店の方々も、
工事現場の方々もみんな外に出てきました。
ようやくおさまったかな。。。と思ったのでゆっくりと車を動かし家まで帰りました。
友達と地震すごかったねーとメールやり取り。
その時はまだ信号もついていました。
家に帰ってから買ってきたものを冷蔵庫にしまっていた時に電気が切れました。
ブレーカーを見ますが、下がっていません。
まだ明るかったので、まぁそのうち点くだろうくらいの気持ち。
この地震がどんなものかも全く分かっていませんでした。
そこに下の子を同級生のお母さんが車で送ってきてくれました。
道路で二人でうずくまっていたところを拾ってきたよ〜と。
信号ついていないので車を運転してはいけないと思ってただ家で待っていた私・・・
そのあとすぐに、上の子も同級生のお母さんが車で送ってきてくれました。。。
ただ、ぼーっと待っていた私。。。情けない。。。
うーん。
電気つかなそうだな。。。
遠くにいる友達から無事を確認するメールが山のように入ってくる。
なんだかこれは尋常じゃない感じがする。。。
そこで母に買ってもらった携帯用のラジオを思い出して
買い置きの単四電池を入れてつけた。
地震で停電してるのね。
広範囲の地震なのね。
津波ですごいことになってるのか。
とても冷静なラジオのアナウンサーの声。
大変なことになってるようだけどなんだかよくわからない。
しかし、寒い。
とにかく、寒い。
電気がなければストーブもつかなければ、灯油のボイラーも作動しないから、お湯も出ない。
その頃はまだ雪がちらつくこともある零下にもなる。
ラジオでは発電所がヤバいらしい。
これはしばらくつかないぞ。
そう思った瞬間、水も止まるかもしれない。と思いました。
お風呂にいっぱいのお水をためて、いろんな水筒にお水を入れました。
そして暗くなる前にいろいろやっておかなければと、
お米を研ぎ、圧力鍋でご飯を炊きました。
それからお湯を沸かしてポットに入れました。
どんどん暗く、寒くなる部屋の中。。。
懐中電灯や、キャンドルは結構あったのと、
なぜか、数日前にエネループをすべて充電しておいていました。
携帯の充電は、旅行用に買っておいた充電池と
ノートパソコンの充電でなんとかしのぎました。
そんな感じで余震続きで真っ暗で電気のつかない二日間を過ごしました。
うらに住んでいる四国からいらっしゃってるオール電化のおじいちゃん達に
お湯を持って行ったくらいで一歩も外に出ませんでした。
二日目の夜中、電気がついたのですが、疲れ切っていて起き上がれず、
そのまま寝てしまいました。
そして朝起きてからテレビをつけました。
そこでやっと映像としての津波の被害のすごさを知りました。
情報に飢えていたので、朝になってすぐ、コンビニに行って
売っていた新聞を全紙買い込みました。
帰ってからはテレビと新聞に釘づけです。
そのあとはガソリン不足で美容学校のスクーリングも休校が決定。
下の子の卒業の謝恩会は中止。(AKB踊るはずで2日も練習したのに…)
卒業式と入学式は何とかできましたが
給食を配る車ですらガソリンがないとのことで
学校は半日で帰ってきたりしていました。
自分の車にガソリンがないのはしょうがないですけど
バスや、公共の乗り物や配送するトラックなどにまで影響が出たのにはショックでした。
灯油もないから電気がついてももうほとんどストーブなしで生活を送っていました。
ストーブより、お風呂入りたいよね。と娘たちと相談しました。
灯油はいつも配達してもらって、外の大きなタンクに入れてもらっています。
外の大きなタンクからは、小さな灯油のポリタンクには取れないような仕組みになっているので
電気のいらない灯油ストーブすらも使えないのでうちにはないのです。
灯油のポリタンクを買っておいて、小さな灯油ストーブを買っておかなくちゃなぁ。
と思いますが、今は灯油のポリタンクが全く売っていません。。。
そして原発。
私の母の実家は福島です。
もう、ずっと原発のことが気になって気になって仕方ありません。
新聞、週刊誌、テレビ、ラジオ、ネット、いろんな情報を頭に入れますが
私の頭ではこれって、どうにかなるの?最終的な解決って何?
とわからないことだらけ。。。
昨日も福島市にいる叔母さんと話しましたが、
早くおさまってくれないかね〜...と言い合うしかありませんでした。
特に原発反対とか何の意思もありませんが
今回のことで考えざるを得ないと思いました。
正しく知らなければならないと思います。
福島の人だからといって避けたり、いじめたりするような事があると聞きました。
なんとなくわからないからこわい。
そうなんじゃないでしょうか?
義援金を出したり、集めたりすることも大事です。
その気持ちがあるならば、福島の人を避けたり、いじめたりはできないはずです。
明日は我が身です。
日本に住む限り、沖縄以外では原発とともに暮らしているのです。
もっと、深く考えなければならないと思います。
チェルノブイリの事故の後に書かれた昔の漫画だそうです。
「パエトーン」
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すごくわかりやすく説明してあります。
もう一度、考えてみませんか?